2019.01.25
オスグット病の対処法と状態チェックで再発防止
今日はnicoにもよく来院される成長期の子供に多いオスグッド病についてお伝えします。
一般的に小学校高学年から中学生に多いオスグッド病。
初期では、膝の下の脛骨(スネ)の出っ張り(脛骨粗面)にスポーツ時に痛みを感じます。
進行すると、脛骨の出っ張りが腫れて炎症を起こし、痛くない方の出っ張りと比べると、かなり凸が大きくなります。
歩いたり、しゃがむ事でさえ辛くなってきます。
「一般的な対処法」として
痛みが強い時はサポーターなどで動きを制限し患部に負担をかけない様に安静を保つ。
炎症(痛みだけでなく熱を持つ)が強い時には、患部を冷やす。
痛みが出ない程度にストレッチを行なう。
硬くなった筋肉をほぐす。
などがあります。
そもそもなぜ患部(スネの出っ張り)に負担が掛かったのか。
いくつもの要素があるのでチェックしていきましょう。
まず成長期(身長がグンと伸びる時期)では、筋肉と骨の成長にギャップがあります。
どちらが先に伸びるか、
正解は「骨」が先です。
急に身長が伸びると骨は伸びているのに、筋肉が伸びるのが追い付かず、筋肉が短くなった状態になります。
そうなると、筋肉がついている所が引っ張られ、まだ固まっていない成長期の骨(軟骨)に負担が掛かり炎症が起こります。
でも、片脚のみに起こるオスグッド病も多いので、これだけの理由ではないのは想像が付きます。(片脚だけ成長するのはおかしいですよね)
ボールを蹴る足、ジャンプの着地する側、など負担の掛かり方によっても左右の差が出てきます。
骨と筋肉の成長のギャップの問題の他に、疑うべき問題は沢山あります。
以下、チェックすべきこと。
□ブレーキの掛かる接地を繰り返す走り方や膝とつま先の向きの違いなどの「体の使い方」の問題。
→使い方を改善しないと今後も違う所に負担が掛かりスポーツ障害を起こしやすくなる。
□スポーツの練習時間が長く休む期間が短いなど「オーバーユース」の問題。
→運動のやりすぎは体を壊す元。大人が長期的に選手のことを考えることが必要。
□朝ごはんや運動後に食事を摂らない、炭水化物タンパク質鉄分などが足りていない「食事の量や栄養バランス」の問題。
→スポーツで壊れた体を修復する回復させるための食事だけでなく、成長期には体の成長のための栄養も必要なので、食事がかなり重要。食事もトレーニングと考える。
□心身のリフレッシュ、回復に必要な「睡眠」の問題。
→慢性的な睡眠不足になると、集中力やモチベーションの低下、身体が修復できない、自律神経が乱れ内臓機能や血流に問題が出て様々な不調を訴えるようになるので、睡眠時間の確保が必要。
□ストレッチや入浴など「セルフケア不足」の問題。
→怪我をする、体が硬くなったからセルフケアをするのではなく、スポーツをしたらセルフケアをすることを習慣化する。特に運動後や入浴後に行うと効果的。
□普段の勉強やゲーム、スマホなどの「姿勢や歪み」の問題。
→筋肉は骨に付きます。頭が前に出て背中が丸くなると、腰が低くなり膝が曲がり常に太ももの筋肉が緊張します。姿勢が悪くなるとケガのリスクが高くなるので普段の姿勢が超重要です。
などなど、本当の問題は多数あります。
オスグッド病になってしまったら、身体やスポーツ、生活を見直すチャンスです。
とても痛くてチャンスとは思えないかもしれませんが、、、
何かしら原因があるから起こった前向きに受け止めて、前に進みましょう。
以上、見直すポイントをお伝えしました。
オスグッド病でお困りの方は当院にぜひご連絡ください。
患部はもちろん上記の問題点を見つけて共に改善していくお手伝いをします。
体の不調、痛み、スポーツの悩みは当院へ。
ぜひ積極的な施術や動きの改善をして、根本から改善しましょう。
この記事はnicoが書きました